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★競馬の基礎知識
■日本の競馬の三冠
中央競馬の三冠
中央競馬クラシック三冠
皐月賞
東京優駿(日本ダービー)
菊花賞
モデルレースはイギリス競馬の2000ギニー、ダービー、セントレジャー。
達成馬はセントライト(1941年)、シンザン(1964年)、ミスターシービー(1983年)、シンボリルドルフ(1984年)、ナリタブライアン(1994年)、ディープインパクト(2005年)の6頭(セントライトは皐月賞の前身の横濱農林省賞典四歳呼馬、菊花賞の前身の京都農林省賞典四歳呼馬を勝利)。うち、シンボリルドルフとディープインパクトは無敗で三冠(達成時、前者は8戦全勝、後者は7戦全勝)を制した。
1999年まではクラシック競走に外国産馬の出走は認められていなかったが、2001年から東京優駿と菊花賞に、2002年には皐月賞に、それぞれトライアル競走の賞金獲得順に2頭まで(その後菊花賞については2002年に3頭までに拡大)の出走枠が設けられた。さらに2005年から全レースの外国産馬枠を4頭にまで拡大し、指定されたトライアル競走で3着までに入った場合は無条件で優先出走権を獲得できるようになった。2006年からは全レースとも出走枠が5頭までに拡大された。
また2001年から、内国産馬に限り、クラシック三冠に輝いた場合は褒賞金として1億円が贈られて獲得賞金に加算される制度が創設され、2005年のディープインパクトがこの制度の初の適用馬となった。
中央競馬牝馬三冠
現在は
桜花賞
優駿牝馬(オークス)
秋華賞
当初、桜花賞、優駿牝馬、エリザベス女王杯(エリザベス女王杯の前身であるビクトリアカップ創設前は、菊花賞)の3つを全て勝ったメジロラモーヌ(1986年)に対して、マスコミが牝馬三冠と命名した。このメジロラモーヌは牝馬三冠はもとより、それぞれのトライアル競走(報知杯4歳牝馬特別=現・フィリーズレビュー、サンスポ杯4歳牝馬特別=現・フローラステークス、ローズステークス)も全て優勝する輝かしい経歴を持つ。
1996年にエリザベス女王杯が4歳以上馬に開放され、3歳牝馬だけの競走として秋華賞が設けられたので、牝馬三冠の最終戦もエリザベス女王杯から秋華賞へとシフトした。2003年にスティルインラブが達成している。
ただ牝馬三冠という快挙を達成したにも関わらず、2頭とも年度代表馬には選出されなかった。一般的に牡馬より力の劣る牝馬限定の競走ゆえ、価値としては古馬のレースや牡馬のクラシックの方が高いと捉えられている。
(1986年:ダイナガリバー(東京優駿・有馬記念)/2003年:シンボリクリスエス(天皇賞(秋)・有馬記念))
なお桜花賞と優駿牝馬はクラシック競走だが、かつてのエリザベス女王杯や秋華賞はクラシックレースとして認められてはいない。
桜花賞と優駿牝馬については2002年まで外国産馬の出走が認められていなかったが、2003年に優駿牝馬、2004年に桜花賞に、それぞれトライアル競走の賞金順に2頭までの出走が認められた。牡馬と同じく、2005年から外国産馬枠が4頭に拡大し、その上で指定されたトライアル競走で3着までに入った場合は本戦優先出走資格が獲得できるようになった。さらに2006年は5頭に拡大された。
その他の三冠
本来三冠とは特定の体系のなかでの(とくにクラシックレースでの)3つの大レースであるが、現在は広い意味で「1頭の馬が傾向の似た3つのレースを優勝する」ことをもって三冠(あるいはそれ以上)と呼ばれることが多くなっている。またマスコミの煽り文句に使いやすい言葉ということもあり、その意味では今後もさまざまな(広義の)三冠が生まれうると言える。以下に挙げる「秋古馬三冠」と「変則三冠」はその代表例である。
秋古馬三冠
天皇賞(秋)
ジャパンカップ
有馬記念
秋の10月-12月の関東各開催の最終日に行われる3歳以上の牡馬・牝馬が出走できる3つの主要GIである。JRAはこの三冠に正式な呼称を設けていないが、俗にこのように言われる。達成馬はテイエムオペラオー(2000年)、ゼンノロブロイ(2004年)。
1999年にスペシャルウィークが天皇賞(秋)とジャパンカップを連勝したが、有馬記念ではグラスワンダーに4cmの差で敗れた。
2000年からこの3つのレースを同一年に制した場合に、褒賞金が1億円贈られるようになった。現在は内国産馬2億円、外国産馬1億円に増額されている。秋古馬三冠を達成したテイエムオペラオー、ゼンノロブロイはこの褒賞金を獲得している。元々存在していたこの3つのGIに褒賞金がつき、このような名称がつけられるようになった理由のひとつに、東京優駿と春秋の天皇賞、ジャパンカップを制していたスペシャルウィークが四冠馬と呼ばれていたことがあげられる。だが狭義としては(4以上の)○冠馬と呼べるのはクラシック三冠馬だけであり、明確に区別する為にこのような名称が徐々に広まっていたと思われる。
小倉三冠
2006年の施行順は
小倉大賞典
小倉記念
北九州記念
小倉競馬場で開催される古馬重賞全てを勝つことを小倉三冠と呼ぶ。(同一年に勝たなくともよい)達成ボーナスはない。 アトラス(北九州記念1967年、小倉大賞典1968年、小倉記念1969年)、ロッコーイチ(北九州記念1974年、小倉記念・小倉大賞典1975年)、ミヤジマレンゴ(北九州記念・小倉記念1976年、小倉大賞典1978年)、メイショウカイドウ(小倉記念2004年・2005年、小倉大賞典・北九州記念2005年)が達成した。同一年に3つとも勝ったのはメイショウカイドウのみ。またアトラスは小倉3歳ステークスも優勝しており、当時小倉競馬場で行われていた重賞を全て優勝している。
最近、小倉三冠という言葉がスポーツ新聞などのマスコミで使われたのは、2004年から2005年にかけてメイショウカイドウが小倉記念、小倉大賞典と勝利し、2005年の北九州記念に出走したころ。
なお、2006年より北九州記念が1800mから1200mに変更になった事から、メイショウカイドウの達成が、最後になるのではないかと言われている。
札幌・函館競馬
北海道の中央競馬には三冠の概念はないが、両競馬場の函館記念・札幌記念の二冠を目標とすることがある。 同一年にツキサムホマレ(1975年)、エアエミネム(2001年札幌記念・2003年函館記念)が達成している。なお、ツキサムホマレが達成した当時は札幌記念はダートレースであった。
地方競馬の三冠
南関東三冠
羽田盃(南関東S1)
東京ダービー(南関東S1)
ジャパンダートダービー(統一GI)
南関東公営競馬のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。1964年成立。2002年以前はジャパンダートダービーのかわりに東京王冠賞(現在は廃止)であった。
達成馬はヒカルタカイ(1967年)、ゴールデンリボー(1975年)、ハツシバオー(1978年)、サンオーイ(1983年)、ハナキオー(1986年)、ロジータ(牝馬
1989年)、トーシンブリザード(2001年)の7頭。
※トーシンブリザードは羽田盃、東京王冠賞、東京ダービー、ジャパンダートダービーを制しているので四冠と称される場合がある。
なお、1996年にそれまでのヨーロピアンスタイルからアメリカンスタイルへの大幅な路線変更が行われ、これ以降は三冠は4〜5月に始まり、7月上旬までに終了する短期連戦型の形態となっている。
南関東牝馬三冠
(浦和)桜花賞(南関東S1)
東京プリンセス賞(南関東S1)
関東オークス(統一GII)
南関東公営競馬のサラブレッド系3歳牝馬による三冠競走。1987年成立。
達成馬は2006年のチャームアスリープ1頭。
牡馬三冠と異なり、設立当初からアメリカンスタイルの短期連戦型となっている。
兵庫三冠
兵庫(園田)ダービー
兵庫チャンピオンシップ(統一GII)
菊水賞
※2003年から全て園田競馬場で開催(菊水賞だけ2002年度まで姫路競馬場での開催だった)。兵庫県競馬では1999年からサラブレッドを導入しており、2000年から三冠レースを確立している。当初は兵庫チャンピオンシップの代わりに六甲盃が参加していた(ただし兵庫チャンピオンシップはあったので事実上四冠レース)が、2001年から今日の形となる。現在三冠を達成したのはその年のロードバクシンだけ。
ちなみにアラブの三冠は1999年までは菊水賞・楠賞全日本アラブ優駿・六甲盃、2000年からはフクパーク記念・楠賞全日本アラブ優駿・姫山菊花賞の3つが「兵庫県アラブ三冠」とされていたが、アラブ所属馬が減少したことで2002年で「アラブ三冠」は廃止された。ただし、それらの重賞はサラブレッド重賞競走として継続されている。アラブ三冠馬は1970年のアサヒマロットと1996年のケイエスヨシゼンの2頭である。
福山三冠
福山ダービー
鞆の浦賞
アラブ王冠
北海道三冠
北斗盃(H1)
王冠賞(H2)
北海優駿(H1)
ホッカイドウ競馬のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。1980年成立。達成馬はトヨクラダイオー(1981年)、モミジイレブン(1999年)、ミヤマエンデバー(2001年)の3頭。
ばんえい三冠
ばんえい大賞典(BG3)
ばんえい菊花賞(BG2)
ばんえいダービー(BG1)
ばんえい競馬のばんえい3歳馬による三冠競走。達成馬はハクリュウ(1975年)、マルトダンサー(1980年)、ウンカイ(1997年)、ヨコハマボーイ(2001年)の4頭。
現在、使われなくなった三冠
3歳ダート三冠
ユニコーンステークス(GIII)
スーパーダートダービー(統一GII)
ダービーグランプリ(統一GI)
1999年、7月中旬に統一GIジャパンダートダービーが新設され、それに伴いスーパーダートダービーは南関東のローカル重賞に格下げされ、名称もスーパーチャンピオンシップとなった。現在はユニコーンステークスも3冠の1つ目ではなく、ジャパンダートダービーのステップレースとなっている。現在この「3歳ダート三冠」という総称は使われておらず、2005年にカネヒキリがユニコーンステークス、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリを全て制したが、主要な競馬マスコミでは三冠馬と呼ばれていない。
短距離三冠
スプリンターズステークス(GIII・当時)
京王杯スプリングカップ(GII)
安田記念(GI)
グレード制が導入された1984年から導入。同年にハッピープログレスが達成。スプリンターズステークスの開催時期変更にともない廃止。
北海道アラブ三冠
北海盃
帝冠賞
アラブ優駿
ホッカイドウ競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。1980年成立。1996年廃止。
達成馬はバンガードライデン(せん馬 1983年)、ミヤコスイセイ(1994年)の2頭。
北関東三冠
北関東皐月賞(宇都宮)
北関東ダービー(宇都宮)
北関東菊花賞(高崎)
※現在は宇都宮・高崎ともに廃止されている
以前は栃木地区と高崎は別立てで
栃木 - しもつけ皐月賞、とちぎダービー、しもつけ菊花賞
高崎 - 高崎皐月賞、高崎ダービー、北関東菊花賞
と、独自の三冠路線が組まれていた。統一以前には栃木でサラノオー(1981年)、カネユタカオー(1991年)、ベラミロード(牝馬 1999年)の3頭が達成。2000年から統一。統一以降の達成馬はフジエスミリオーネ(宇都宮)。
南関東アラブ三冠
千鳥賞
アラブダービー
アラブ王冠賞
南関東公営競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。1956年成立。
南関東地区でのアラブ系競走馬の減少に伴い、1993年に千鳥賞、アラブ王冠賞が廃止。ここに三冠としてのレース体系が消滅する。1996年にはアラブ系単独の競走そのものが廃止となり、この年をもって残るアラブダービーも廃止となった。
達成馬はタカラガワ(1960年)、セカンドホーリ(1969年)、ホクトライデン(1975年)、ガバナースカレー(牝馬 1978年)、ケイワイホマレ(1982年)、ゴールデンビクター(1985年)、タイヨウペガサス(1986年)、オタルホーマー(1988年)、トチノミネフジ(1993年)の8頭。
変則三冠(変則クラシック三冠)
クラシック競走を3歳クラシック三冠、牝馬クラシック三冠以外の組み合わせで3勝すること。クラシックは牡馬は3歳三冠の3レースしか出走することができないが、牝馬は5レースすべて出走可能な場合が多く、5レースのうち適当な3レースを制することによって本来の牝馬三冠とは別に変則三冠が可能となる。
日本での達成馬はクリフジ(1943年東京優駿競走、優駿牝馬、菊花賞)のみ。イギリスでは1840年にCrucifixが2000ギニー、1000ギニー、オークスの3競走に優勝し、広義の意味でのクラシック三冠をウェストオーストラリアンが本来のクラシック三冠を始めて達成する13年前に成し遂げている。また、さらにこの変則版である牝馬四冠も過去に達成されており、Formosa(1868年)とSceptre(1902年)(ともに1000ギニー、2000ギニー、オークス、セントレジャー)の2頭がいる。この2頭はイギリス牝馬クラシック三冠、変則クラシック三冠を同時に達成していることになる。
また日本におけるその他の変則三冠として、NHKマイルカップを含む3つの3歳限定戦を制した場合や、古馬混合GIを含める場合も変則三冠と呼ばれることが考えられる。「皐月賞、NHKマイルカップ、東京優駿」、「皐月賞、東京優駿、天皇賞(秋)」、「桜花賞、NHKマイルカップ、優駿牝馬」、「桜花賞、優駿牝馬、エリザベス女王杯」などというパターンなどである。この他に有馬記念に出走して勝利した場合は「変則4冠」の可能性もある。
上記のようなNHKマイルカップや古馬混合GIを含めた3レースの組み合わせのすべてを勝利した馬はまだいないが、2004年にキングカメハメハがNHKマイルカップと東京優駿を連勝した時や、2005年にラインクラフトが桜花賞とNHKマイルカップを連勝した時に「変則二冠」として呼ばれたことから、今後3レースを制する馬が現れれば、「変則三冠馬」と呼ばれる可能性は高い。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
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